矜持(きょうじ)→自信や誇りを持って堂々と振る舞うこと
1999年4月7日の日本ハム戦(東京ドーム)で当時の片岡選手を尻もちさせる155キロの直球で
空振り三振に仕留め衝撃デビューでプロのスタートを切った
当時「自信から確信に変わった」と名言を残した
平成の怪物 松坂大輔(41)投手が23年のプロ生活に終止符をうった
引退試合は「西武-日本ハム」
打者ひとり出身校である横浜高校の後輩でもある日本ハム近藤選手と対戦し四球(フォアボール)
最速スピード118キロも渾身投球だった
今できる精いっぱいの投球だった
登板を終えると客席もベンチも総立ち
松坂投手は全員総立ちで見守っていた日本ハム側の一塁ベンチ前まで走り帽子を取って一礼
そして三塁前で出迎えた辻監督と握手をしチームメイトとも笑顔でハイタッチしていた
松坂投手は球団を通じて
最初 グラウンドに出た瞬間のファンの皆さんの拍手に感動しました
正直プロのマウンドに立っていい状態ではなかったと話していた
最後の相手になってくれた北海道日本ハムファイターズの皆さん打席に立ってくれた近藤選手
そして今日 球場までお越し頂いたファンの皆さん
球場には来れなくてもテレビなどで応援してくれたファンの方々に感謝していますと語っていた
かつて150キロを超える剛速球を投げ込んでいた平成の怪物 松坂投手
右腕のしびれや、脊椎内視鏡頚椎手術なども受け
昨年 今シーズンも腕のしびれの影響から実戦登板のないまま7月7日に現役引退を発表した
この日の登板前には引退会見を行い
本当は投げたくなかったですね 今の体の状態もありましたしこの状態でどこまで投げられるのかというのもありましたし
もうこれ以上情けない姿を見せたくないと思っていたんですけど
やっぱり最後 ユニホーム姿でマウンドに立っている松坂大輔を見たいと言ってくれる方々がいたのでと語っていたのがとても印象的でした
現役生活の中で半分はケガとの闘い
現オリックスの中島監督はユニホームを脱ぐことになった松坂投手に
辛かっただろうな 本当に投げることが大好きで いつもキャッチボールをしていた選手が 投げられなくて辛いだろうなと
ここまで彼は生涯で何球投げたんでしょうねと 球数でいったら人の10倍くらい投げてきたんじゃないですかね 200球とか当たり前に投げていましたから
お疲れさまとしか言えませんよね ユニホームを脱ぐというのは寂しいんですけど それだけ投げてきた姿をよく見てきましたから と労っていた
松坂投手を思う時 思い出すのはイチロー元選手の言葉
大輔が背負ってるものっていうのは人とは違うものがある
常に自分だけじゃない何かを背負ってるでしょ?アイツと語っていた事を思い出す
応援したいって言ったらおかしいけど
一緒に頑張りたい なかなか同志という存在はいないけど大輔は唯一かもしれないね
僕にとってはと話していたのが印象的だった
共に海を渡り実現したメジャー初対決 初球はなんと126キロのカーブは忘れられない1球
投球そのものというよりも大輔の存在が光るわね
そのことがプロ野球選手として一番欲しいものだし それが備えられないからみんな苦労すると語っていた
初対戦後 イチロー元選手がしみじみと言った言葉に松坂投手の魅力が凝縮されていたと思う
ファンの前で見せた 今の最後の渾身の全力投球を見て 想う
夢や目標は逃げない 逃げるのはいつも自分だと
矜持(きょうじ)
負けてもダウンしても必ず立つ
ダサくても格好悪くてもいいから 必ず立つ
無様でも立ち上がれば 無様じゃなくてそれが生き様になるんだと
こんな姿だから引退するんです もう投げられないからと
その姿に感動と勇気と希望を与えて頂きました
本当にありがとうございました お疲れ様でした
まずはゆっくり休んで家族と一緒に過ごしてください
そしてまたいつの日か我々の前に元気な姿を見せてください
だから今日も我々は
松本から全国へ信州から世界へ
花をより身近に夢と希望と笑顔を全ての人へ