運命的な再会でした
今から5年ほど前 お手伝いさせて頂いた ご遺族
お父さんと専業主婦のお母さんとまだ小学校に上がりたて？だった長男と小さな妹さん
思い出コーナーに飾ってある写真はどこにでもいるごく普通の幸せそうなご家族写真でした
頑張りすぎ働きっぱなしのお父さんは家庭を顧みず 家族の為 お客様の為 会社の為に必死で働いていました
その結果 悲しい結末になってしまいました
その時のお別れの挨拶でお手紙を読んでいた小さなご長男
いつもおもちゃを買ってくれてありがとう
いつも新しいゲームを買ってくれてありがとう
でも本当はおもちゃを買ってもらうよりゲームを買ってもらうよりもっとパパと一緒にいたかったです
お友達と同じようにお父さんとお母さんと一緒に公園にいったりキャッチボールしたり遊園地にいったりおいしいもんを食べたりしたかったです
そばで聞いていたお母さんはその場で泣き崩れてしまいました
あれから5年 奇しくも その時のご遺族と同じ式場で会うなんて
シングルマザーはもちろん、子どもを持つお父さんお母さんが絶対にしてはいけないのは死ぬほど働きまくり寂しい想いをさせることです
子どものために一生懸命働くことは素晴らしい。
でも、睡眠時間を削って体を酷使して働いても子どものためにはなりません
お金はたくさん稼げるかもしれないけど一番大切な子どもを悲しませるかもしれません。
子供と一緒にいられる時間は限られてます
みんなに祝福され生まれてきて日々たくさんの事を覚えていく赤ちゃん
子供の成長の早さは親の想像をはるかに超えていきます
保育園 幼稚園 小学校 中学高校を卒業したら社会に出てしまうかもしれません
成長するにつれ親よりも友達や部活やアルバイトを優先し始めるとますます一緒の時間は過ごせなくなってしまいます
シングルマザーシングルファーザー（子を持つ働く親）が絶対にしちゃいけないこと
それは死ぬほど働きまくることです
理由は、過労は確実に命を削るから、、、、
奇跡的に同じ式場で5年ぶりに再会したご遺族の中にお母さんの姿はありませんでした
5年ほど前 一家の大黒柱を失ったご遺族を支えたのは当時専業主婦だったお母さん
最初は昼間のパートと夜のパートを掛け持ち 昼間のパートでの働きっぷりが認められ契約社員にまでなられましたが拘束時間が長く
夜のパートでのお仕事が出来なくなり退職。昼間の仕事を続けるもその給与だけではやっていけず結局昼間の会社も退社。
将来の子供たちの為にもっと稼げる仕事をと夜の飲食店に勤務していたそうです
働き盛りのある日、急に体調を崩してお店を早上がりし帰宅後に吐血して倒れ そのまま帰らぬ人になってしまいました
年齢はまだ30代後半。世間では働き盛りといわれる年です。
持病も特になかったものの、連日の勤務で睡眠不足とお酒で内臓がかなり弱っていたらしく大量の血を吐いて倒れたそうです
直接的な死因は肝臓だとか言われておりましたが結局は過労を積み重ねていった事が死の原因だったと思います。
中学に入学したばかりのご長男さんが再び お手紙を読んでいました
ぼくの夢 大きくなったら 科学博士になりたいです
そしてタイムマシンをつくりたいです
ぼくはタイムマシーンにのってお母さんが死んでしまう
前の日に行き 『仕事休んで』って言いたいです
小学生の妹さんは私の夢は看護婦さんになりたいです
看護婦さんになってお母さんの看病をしたい 一緒にいたいです
親はやっぱり、子どもを不安にさせてはいけないし、悲しませてもいけないんです
お父さん お母さん
激務で頑張っていたのは自分のため？家族のため？それとも、会社のため？
亡くなってしまったんじゃ何にもなりません
たとえ家族のために必死で働いていたとしても一緒にいられる時間をなくすようなら子どもは嬉しくない。
近くにおじいちゃんやおばあちゃん 親戚やお友達が一緒にいてくれたりしても
子供たちはお父さんといたいんです
子供たちはお母さんといたいんです
亡くなってしまったお父さんお母さんは頑張り屋で責任感が強い人だっただけに
命を削るほど働き続けてしまったのかもしれません。
小さな子供たちを残しての死 そんな悲しい現実と
体を壊すような働き方は しちゃいけません
子どもが成人して1人でも生きていける年齢になるまでは死んじゃダメです
子どものために、健康で働き続ける生き方をすることが大事だと思います。
子どもにとっては「親がいなくなる」ことが一番つらいですから。